
ども。ゲンゴローです。
今回は「岩田さん」を読みました。
本書で取り上げられている岩田聡さんは、スマッシュブラザーズ、星のカービィなどの作成を手がけ、最終的には任天堂の社長になった方です。
本書は「ほぼ日刊イトイ新聞」と任天堂HP「社長が訊く」に掲載された岩田さんの言葉を再構成して作られたものです。
ゲンゴローは幼き頃ゲーム大好き少年でした。
新作ゲームのニュースはくまなくチェックしていて、新聞の切り抜きを保存しておくくらいのハマりっぷりでした。
実家の引き出しからDSとPSP発表時の新聞の切り抜きが発掘された。
そういや発表時のDSって今と違うデザインだったんだよね。 pic.twitter.com/wVKO6yWov1— ゲンゴロー (@gengoro1119) December 31, 2019
最初は、昔好きだったゲームがどうやって作られたのかな?
と裏話的なエピソードを知りたいと単純な興味本位で読み始めました。
しかし読み進めると、日々の仕事に活かせるような金言がざくざく掲載されていました。
今回は特にゲンゴローに刺さった言葉を紹介したいと思います。
自分以外の人に敬意を払えるか
別の意思と価値観を持って動いている人たちに敬意を払えるか
岩田さんがHAL研究所の社長だった時、半年に1回、全社員と面談をされていました。
一人一人に強みがあることを理解し、活かすことができれば、会社としての可能性は上がる、という考えだったそうです。
ついつい同じ仕事を続けてくると、「自分がいなくなったらこの部署はまわらなくなる!」
とか「自分がこの仕事を一番うまくやれる」みたいなエゴが生まれ、仕事を属人化させやすくなってしまいがちです。
会社に務める以上、仕事は1人ではなく、皆で共通の目標の元に協力して臨む、ということを忘れないようにしようと思いました。
経営とは
物事って、やったほうがいいことのほうが、実際やれることより絶対多いんですよ。だから、やったほうがいいことを全部やると、みんな倒れちゃうんです。
ですから、自分たちはなにが得意なんだっけ、ということを自覚した上で、「なにはなにより優先なのか」をはっきりさせること。順番をつけること。
それが経営だと私はおもいます。
働き方改革が叫ばれて久しい昨今、ようやく労働時間の制限が世の中に浸透し始めていますが、それより前に問題意識をお持ちだったことが伺えます。
あくまで分析されたデータを用いて、組織としての方向性を「判断」をするのが経営層で、
決して「企業理念」などという虚像を使って従業員をこき使うのは違いますよね。
選択と集中を実施したからこそ、広く愛されるゲームを生み出す環境が作れたのだと思います。
天才の定義とは
マリオの生みの親「宮本茂」さんの仕事ぶりを見て天才の定義を見つけた、と岩田さんはいいます。
人が嫌がるかもしれないことや、人が続けられないようなことを、延々と続けられる人
宮本さんは、ゲームソフト制作の最終段階でも、ユーザ目線を忘れず、いろんな角度から作ったゲームのテストプレイを実施させて、より広く遊んでもらえるように工夫を凝らしていたそうです。
人より抜きん出た成果をあげた人の話や書籍を見ていて必ずと言っていいほど共通しているのは、「継続」していることなんですよね。
思い切って挑戦したはいいものの、結果が出ず、すぐやめてしまった。
そんな経験はあなたにもないでしょうか。
自分も耳が痛いです・・・
初めてすぐ結果が出ないのは当たり前です。
ゲンゴローが思う成功へのプロセスは以下の通りです。
- 成功の定義を決める。
- 定義した成功に近い、あるいは既に達成している人が実施した方法を聞く。
- その方法を真似する
- 継続する
このプロセスを辿れば、ある程度のレベルまでは達成できると思います。
成功の表側しか見ずに「あの人は天才だ」
みたいな言い方をするのは控えたいですね。
「どんな手段を使っているのか」真似できるところはないか、貪欲に吸収していきたいです。